ブランドマネージャー候補者プールへの働きかけはありなのか?

MRからブランドマネージャー候補を選抜するための候補者リスト作成の話を書きました。リストは、そのまま本社が極秘裏に持っていても良いのですが、活用する方法もあります。それは、10名~20名程度のプールリストを作ったら、そこのリストメンバーに対してブランドマネージャー予備軍として何らかの効果的な働きかけをすることです。

ブランドマネージャーのプールに対する研修プログラムになります。

 

ここで大事なことは、3つあります。

  • このプログラムを受講することは、ブランドマネージャーに将来なることを約束するものでは無いことを理解してもらう
  • プログラムの実施期間は1年半ないし2年程度の期間限定とし、対象者は終了後はいったんプールから出てもらう
  • ブランドマネージャーに(結果的に)ならない場合でも、キャリアのうえでは十分役立つプログラム内容とし、強制ではなく本人の希望により受講するものとする

です。

 

ということで、ことさらブランドマネージャーを意識するのを避けるために、アドバンスMR研修でも、インテンシブMRコースでも、妥当な命名をして社内に案内するほうが良いでしょう。

 

そこで扱うプログラムは、

  1. ベーシックマーケティング :消費財のマーケティングから医薬品マーケティングへ
  2. ロジカルシンキング :クリティカルシンキングを含む実務的な思考の基本
  3. デザイン思考 :顧客をベースにデザインする創造性を高める思考
  4. ファシリテーション :社内打ち合わせ、社外の多職種連携に使えるスキル

などです。

 

初回と最終回を対面の集合研修にして、それ以外はe-ラーニング併用のオンライン研修のかたちで受講してもらうことが現実的でしょう。

マイクロラーニングなどのメソッドを最大活用することで、優秀なMRがモチベーションを保ちながら、選抜された仲間と切磋琢磨することができる、今の時代にふさわしいやりかたが各社でみつかるはずです。

 

ブランドマネージャーに結果的にはならない人が多いかもしれませんが、社内に本社マーケティングの真の理解者を増やす大事な施策にもなることは間違いありません。

一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか?